2020年の新型コロナウイルスパンデミックにより、世界が混乱したまま3年がたとうとしています。
この3年間に新型コロナウイルスで死亡したとされる人数は全世界で682万人(日本国内では約7万人)で、全世界の超過死亡(熱波、寒波、伝染病、パンデミック、飢饉、戦争などによって引き起こされる死亡の増加)は1483万人とされています。
しかし、世の中には新型コロナウイルスよりもずっと多くの人間を死に至らしめる恐ろしいものがそこら中にあるのをご存じでしょうか。
まずは、言わずと知れたタバコ。
なんと、タバコによる死者は全世界で年間540万人(日本で12万人/年)と推測されています。パンデミックの3年分相当では約1600万人以上となり、コロナウイルスによる死者数を凌駕しています。また、受動喫煙による死者数も非常に多く、世界で年間60万人(日本で6800人/年)と報告されています。
さてコロナとタバコ、本当に恐れるべきはどちらでしょうか?
そして日本人の死因第一位のがんも忘れてはならない恐ろしいものです。
世界で年間960万人(2018年)が、がんでなくなっているそうです。日本でも年間37万人(2020年)ががんで亡くなりますが、これはコロナによる死者数の数倍にのぼります。
コロナとがん、恐れるべきはどちらでしょうか?
糖尿病も恐ろしい病気の一つです。近年、肥満者の増加とともに糖尿病の患者および死者もどんどん増えており、2021年には全世界で670万人が糖尿病で死亡したとされています。さらに、脳卒中や心疾患で亡くなった人は世界で年間1600万人と言われています。悲しいことですが、世界全体では飢餓による死者もまだまだ多く、年間 920 万人の子ど もたちが 5 歳の誕生日を迎えられずに命を落としてるそうです。
このようにさまざまな原因による死者数をすべて合計していくと、世界の年間死者数は5400万人にのぼるとされています。新型コロナウイルス感染症により、不運にも急逝された方がいらっしゃるのも事実ですが、多くの場合、死亡の原因はそれ以外のいずれかであることが当然多いのです。コロナで死んでもコロナ以外の原因で死んでも、たったひとつの命であるということに変わりはありません。コロナを恐れるのであれば、同様にその他の要因も気にした方がずっと効率的ですし、健康で長生きするためにはぜひとも必要なことだと思います。
また、コロナで亡くなられた方の多くは基礎疾患があったはずで、普段から肥満や禁煙など身近なところ改善していく必要が我々にもあるでしょう。マスメディアがコロナのニュースばかり報道するものだから、みなさんの頭の中にもコロナこそ注意すべき病気であるかのように、ある種のマインドコントロールかのように陥ってしまいそうですが、本当に気を付けるべきことはもっとほかにあるのです。感染対策も重要ですが、それ以外のふだんあまり意識することなく、自分のからだにしている悪いこと(喫煙、運動不足、睡眠不足、肥満、高血糖、高血圧、脂質異常など)も同じく是正していく必要があります。
自分はもちろん、自分の大切な人を守るために、できることから少しずつ始めていきましょう。
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