お酒と健康 ~適度な飲酒とは~

つらい治療を終えてめでたく退院を迎えた患者さんから「お酒は飲んでもいいですか?」
と質問をいただくことが多いです。
患者さん(とくに男性)からのよくある質問トップ3には入るでしょう。
また、男性患者さん本人からでなくとも、その妻から夫の飲酒に関して質問をいただくこともあります。そのとき患者さんである夫の態度や表情は型どおり決まっています。
無関心を装ったり、気まずそうにしていて、これから自宅に帰れるというのにまるで借りてきた猫のようにおとなしくなってしまいます。
「どこの家も同じなんだなー」と思わずにはいられない瞬間です(笑)。

さて、お酒に関してですが多くの場合、私は「ほどほどにお願いします。」
と説明しています。
確かに「お酒だけがいきがい、No Alcohol, No Life」という状況はアルコール依存症にもつながる危険な状態ですが、うまく付き合えば人生をより楽しく前向きなものにしてくれる代わりのないものだと思います。
では1回のアルコール量は?頻度は?と深く掘り下げた質問については一般的な回答しかできませんが、厚生労働省が推進する国民健康づくり運動「健康日本21」によると、「節度ある適度な飲酒量」は、1日平均純アルコールで約20g程度であるとされています。

  • 1日平均純アルコールで約20g程
  • 女性は男性の1/2~2/3程度が適当
  • 生活習慣病のリスクを高める飲酒量は男性で40g以上、女性で20g以上

ちなみにアルコール20gというのは以下が目安になります。

  • ビール500mL 1本
  • 日本酒1合 180mL
  • ウイスキー ダブル1杯 60mL
  • ワイン グラス2杯弱 200mL
  • チューハイ(7%) 350mL 1本
  • 焼酎(25度)1/2杯 100mL

うーん、こ、これだけ?・・・とお感じになったことでしょう。私も同感です。
これは毎日飲むことを前提にした計算だと思います。
たまの飲み会や仕事のストレス解消に週末だけ飲むという場合はこの限りではないと自分のためにも拡大解釈しています。

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この記事を書いた人

たけしのアバター たけし アラフォー外科医

40歳を過ぎ、人生に焦りを感じ始める
自分がすべきことを探求した結果、健康に関する情報発信を始める
妻の経営する弁当屋のホームページも担当

将来の夢は自分のクリニックをひらき元気な高齢者を増やすこと

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