タバコについて私の思うこと

年間13万人・・・これはタバコが原因で亡くなる日本人の人数なんだそうです。
受動喫煙でさらに1万5千人が毎年死亡しているのだそうです。

タバコが体に悪い、なんて今どき小学生でも知っていますよね。
なぜやめられないのでしょうか?
なぜ世界からなくならないのでしょうか?

日本の喫煙率は2010年時点で男女計19.5%だったそうです。
国は2022年度までに12%にするという目標を掲げて禁煙の普及に取り組んできたそうです。
しかし、2016年度までにたったの1.2%しか減少できていないのです。
なんと手ぬるいことでしょう!本気で達成する気があるのでしょうか。

禁煙を推進する方法として、世界の例から有効性が確認されているのは
①タバコの値段を上げる
これは即効性がありそうですね。
実際、英国やオーストラリアなどのように1,000円以上する国も存在するのです。
それに対して日本のタバコ増税は2010年には110円ほど値上げしたのに対して、その後は1回ごとに10円とか40円程度です。
これでは禁煙させたいのか、喫煙してほしいのかわかりませんよね。
いかにも日本らしい政策です。
②警告表示の面積拡大、画像の追加
これもすでに有効性が証明されている費用対効果に優れた対策方法です。
日本のタバコ警告表示面積は包装主要面の30%でしたが、五輪開幕前の2020年4月に国際水準の50%に拡大することが決定しました。
日本の対応の遅さはそれだけではありません。
世界118か国ではすでにインパクトのある画像を警告に使用しているのですが、これについても日本は写真や画像を使うことは今回の検討でも見送ったそうです。
近年は包装に商標ロゴではなく健康への影響を伝える画像や文言を表示するよう義務付けるプレーン・パッケージ(PP)規制が広がりを見せているにもかかわらずです。

『うーん。やめとこう』と思いますね

さらに海外では店頭でのたばこの陳列を禁止する動き、受動喫煙を防止する法規制定などタバコの規制化が進んでおりますが、こちらも日本の対応の遅さが浮き彫りとなっています。

以上のように一方で禁煙を推進していながら、片方では規制緩和の方向に仕向けようとする日本のタバコに対する政策は迷走を極めているとしか表現のしようがありません。

かくいう私の妻も愛煙家という事実からして、タバコ規制は困難を極めることは想像に難くありません(あと数年で禁煙するという妻の言葉を信じて温かい目で見守っています)。

タバコも、銃も、戦争も、この世からなくなれば素晴らしいのに・・・
私たち人間の愚かさを感じずにはおれません。

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この記事を書いた人

たけしのアバター たけし アラフォー外科医

40歳を過ぎ、人生に焦りを感じ始める
自分がすべきことを探求した結果、健康に関する情報発信を始める
妻の経営する弁当屋のホームページも担当

将来の夢は自分のクリニックをひらき元気な高齢者を増やすこと

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