こんなときどうする③鼠経ヘルニア(脱腸)と言われた

鼠経(そけい)ヘルニアという病気をご存知でしょうか?

鼠径ヘルニアの初期症状は、鼠径部(太ももの付け根部分)がおもちのように膨らんできます。
痛みを伴うことも多く、放置していると膨らみがだんだん大きくなっていきます。
古代ローマ時代の医学書にも鼠経ヘルニアの外科治療に関する記述がみられるというのですから、かれこれ2000年以上にわたって人類を悩ませ続ける病気の一つと言えます。

さてこの成人の鼠経ヘルニアですが、圧倒的に男性に多い病気です(女性の10倍以上)。
一般的には、高齢になるほど多くみられます。
数年放置すると設樂焼のたぬきの「〇〇たま」みたいに腫れあがってしまうこともあります。

鼠径ヘルニアを数年放置した結果、設樂焼のたぬきのようになってしまうことも・・・            

鼠径ヘルニアは基本的に手術が必要です

鼠経ヘルニアは手術以外に治療法がありません。
そして、放置するとほぼ必ずと言っていいくらい、ヘルニアが大きくなります。
大きくなると日常生活の支障になるうえ、嵌頓と言って緊急手術が必要となる場合もあります。
そうなる前に手術してしまった方がいいでしょう。
手術の方法には外科の先人たちが考案した数々の術式がありますが、逆に言うとどれも一長一短があり、優劣がつけられないということです。
従来の手術方法を好む先生や、比較的新しい手術である内視鏡手術を好んで行う先生もいます。
共通して言えるのは、
「経験豊富な先生に、その先生が一番自信のある方法で手術してもらう」
ということでしょう。
経験豊富かどうかを判断するには、その病院のホームページに掲載されている鼠経ヘルニア手術件数を調べるとわかりやすいと思います。
鼠経ヘルニアは一般的な疾患ですのでほぼ毎週手術している病院も多く、目安は年間50件以上(できれば70~80件/年以上)手術していれば経験豊富な施設と考えてよいと思います。
ヘルニア専門病院では外来手術が受けられる施設もあるようですので、ふだんお仕事がお忙しい方はご参考にしてください。

かく言う私も、若いころから数か月に1回程度の頻度で鼠径部に鈍痛を自覚しています。
痛む時には「ふくらんできたら手術だなあ」と患部をさすりながら心配していますが、願い通じてかいまのところふくらんでこないため経過を見ています。

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この記事を書いた人

たけしのアバター たけし アラフォー外科医

40歳を過ぎ、人生に焦りを感じ始める
自分がすべきことを探求した結果、健康に関する情報発信を始める
妻の経営する弁当屋のホームページも担当

将来の夢は自分のクリニックをひらき元気な高齢者を増やすこと

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