新型コロナウイルスに関する日本の対応について

新型コロナウイルスの感染拡大にともない、国内でイベントの中止などが相次いでいることを受け、厚生労働省は20日、「開催の必要性を改めて検討するようお願いする」などとする声明を出しました。
一律に自粛を要請することは見送られましたが、感染の広がりなどによって今後見直すとしています。
しかし、この対応は「責任逃れ」と揶揄されても仕方ないと思います。
クルーズ船の対応ですでに後手にまわった国の対応としては、あまりにも無責任ではありませんか。
ましてや、東京オリンピックを控え日本の一挙一動に世界が注目している大事な時期であるだけにより慎重な対応が求められるはずです。

すでに開催中止や自粛が決定した主なイベントは
東京マラソン(3/1)→一般参加中止
名古屋ウィメンズマラソン(3/8)→ 一般参加中止
東北モーターショー(2/22~24)→中止
天皇誕生日の一般参賀(2/23)→中止
大阪市→大阪市主催のイベントは3月20日まで中止または延期
などがあります。

一方で、大勢の医師が参加する各専門学会が全国で毎週のように開催されていますが、いまのところ大きな学会が開催中止を決断したという情報は入ってきません。
各学会ホームページには、「新型コロナウイルス感染症が懸念されていますが、厚生労働省の感染対策に従い、感染に留意しながら開催する予定です。」との注意事項が掲載されているにとどまっています。
一般の人が参加するイベントは主催者側の判断で中止されているのに、医師の参加する学会は強行するものが多い。
国民の健康を守るべき立場の医療関係者が、あまりにも意識が低いと言わざるを得ない対応です。
クルーズ船の集団感染を教訓に、最大限の感染対策をすべきなのではないでしょうか?
私自身、2月22日~23日と医師向けの講習会に参加する予定で、数か月前から準備を進めてきましたが、「きっと中止になるだろうな」と想定していたものの、事務局側は開催を強行するようなので「自分と家族の体は自分で守るしかない」と参加を辞退することにしました。
結局、2月21日になって講習会の中止を決定したようですが、あまりにも判断が遅すぎ怒りを通り越して呆れてしまいました。

世界中を震撼させる新型コロナウイルス問題、まだまだ終息しそうにありません。
それにしても、日本の対応の遅さを嘆かずにはいられません。
東日本大震災や昨年の大型台風被害の教訓が生かし切れていないのではないでしょうか。
できることなら、東京オリンピックが無事開催できることを祈ってやみません。

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この記事を書いた人

たけしのアバター たけし アラフォー外科医

40歳を過ぎ、人生に焦りを感じ始める
自分がすべきことを探求した結果、健康に関する情報発信を始める
妻の経営する弁当屋のホームページも担当

将来の夢は自分のクリニックをひらき元気な高齢者を増やすこと

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