大手メーカー各社が問題解決に本気になった
ファッション業界、とりわけファストファッションは現代社会の豊かさの象徴とでも言えるでしょう。
しかしその裏はさまざまな問題を抱え込んでいるということがようやく先進国の我々にも浸透してきました。
そんなファッション業界でとりわけ重要な問題とされているのが
①生産国の搾取の上に成り立っているビジネスであること
②必要以上の大量生産、大量消費、そして大量廃棄による環境負荷問題
であるといわれています。
アウトドアアパレルを牽引するパタゴニアの日本支社長も取材の中で、「アパレル産業自体、環境に良い産業であるはずはない。だからこそ、我々アパレル企業は環境への害を最小限に減らしていく責任がある。また企業として、一人ひとりが製品を長く使うことで、環境にどれだけのインパクトを与えることができるかを伝えていく必要がある」とコメントしているほど、その責任は重大です(2021/8/23 BUSINESS INSIDERより抜粋)。
そんな資本主義経済の象徴ともいえるファッション業界各社が、SDGSに挑戦し始めたのです。ファストファッションを代表するH&Mは、30年までに100%リサイクル製品またはその他の持続可能な原料を使用すること、40年までにバリューチェーン全体を通じて「クライメット・ポジティブ」をめざすことを発表しています。クライメット・ポジティブとは、「環境に貢献する取り組み」のこと。たとえばH&Mは、藻が原料のソールを使ったサンダルを昨年から発売していますが、その製造工程では一足あたり112.5リットルの水を浄化できるそうです。要は、水をきれいにしながらサンダルをつくっているというわけです(2020/4/15 ダイアモンド チェーンストアより抜粋)。このほかにもさまざまな施策にH&Mは取り組んでいるといいます。
同じく大手のZARAも25年までにサステナブル素材100%を目指すと宣言しており、さらには同年までに使用するエネルギーの80%を再生エネルギーでまかなう予定だと言っています(2019/7/22 WDDより抜粋)。
こうしたSDGSに取り組む企業側の努力や姿勢を消費者にわかりやすく伝えるために展開しているのが、サステナブル素材を使った商品コレクションです。H&Mだけではなく、NIKEやADIDAS、ASICS、パタゴニアといった巨大企業の多くがサステナブル素材を使用した新商品の開発を始めています。
H&Mやユニクロは洋服のリサイクルにも積極的に乗り出しています。
これらの商品は、いまは生産する商品のごく一部に過ぎないでしょうがゆくゆくはH&Mが公表しているように100%のシェアを占めるようになることでしょう。
我々消費者も賢く商品を選択したいものです。

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