今から家を建てる人必見!「断熱5等級」以上を!

今日は健康と住宅のお話です。

家の中の室温と私たちの健康には密接な関係があるのだそうです。
1年中室温を一定に保てる高断熱の住宅は、快適で健康的で経済的という3拍子そろった理想の環境です。
WHOおよび日本政府も「居室における温度の目標は18度以上28度以下を維持する」ことを推奨しています。

具体的には、高断熱の住宅では夏は涼しく冬は暖かく過ごせるので1年中快適です。
また、表面温度を高い状態に保つことができるため、結露やカビ、ダニの防止が可能です。
冬は脳卒中や心筋梗塞、呼吸器疾患などによる死亡が1年で最も多くなる時期ですが、断熱を高めることにより室温を高く保つことで冬季の死亡率を減少させることが期待されるほか、ぜんそくや喉の痛み、アトピー性皮膚炎などが改善したケースもあるそうで、高断熱化による健康改善効果も報告されています。
また、経済的にも光熱費を大きく削減することができるメリットがあります。

では、日本での高断熱住宅の普及率はというと、なんと2015年の時点で高断熱住宅の割合は全体のわずか5%(国交省データ)なのだそうです。
危機感を感じた日本政府も急ピッチで高断熱住宅の普及を推進しており、2025年には断熱等級4以上の住宅しか建てられないように法律が改正するようです(断熱等級は1~7まであります)。
2022年現在の長期優良認定住宅の認定基準にも断熱等級4以上が必須項目となっています(ZEH+では断熱等級5以上)。
欧米では、すでに断熱等級5以上が当たり前のようになっていますので、日本はかなり遅れをとっていることになりますが、一歩一歩前進していることは間違いありません。

これから建てるなら間違いなく高断熱住宅です。

〈 断熱等級とは? 〉
  • 住宅の品質確保の促進等に関する法律(通称「品確法」)にて定められている、断熱に関わる指標
  • 等級7(令和4年制定):HEAT20 G3相当
  • 等級6(令和4年制定):HEAT20 G2相当
  • 等級5(令和4年制定):ZEH基準相当が、この等級5に該当する。ZEH+は等級5よりさらに上級クラス。
  • 等級4(平成11年制定):「次世代省エネ基準」といわれ、壁や天井以外の開口部にも断熱が必要。
  • 等級3(平成4年制定):「新省エネ基準」と呼ばれ、一定レベルの省エネ性能をもつ。
  • 等級2(昭和55年制定):何十年も前の基準であるため、省エネレベルは低い。
  • 等級1:上記以外。ほぼ無断熱。

この記事が気に入ったら
いいねしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

たけしのアバター たけし アラフォー外科医

40歳を過ぎ、人生に焦りを感じ始める
自分がすべきことを探求した結果、健康に関する情報発信を始める
妻の経営する弁当屋のホームページも担当

将来の夢は自分のクリニックをひらき元気な高齢者を増やすこと

コメント

コメントする