『称賛されるべき日本人』第3回は、国境なき医師団日本事務局長 村田慎二郎(むらたしんじろう)氏です。

村田 慎二郎(むらた・しんじろう)氏
国境なき医師団に参加したくて、国境なき医師団日本の本部(高田馬場)まで行ったことのある私(結局、諸事情のため派遣には至りませんでしたが・・・)でも、つい先日まで村田氏のことは存じませんでした。
村田氏のことを知る機会となった転機は、仕事の空き時間にふらっと立ち寄った本屋で目に留まったこちらの本がきっかけでした。
2023年に上梓されたこちらの本は、村田氏のこれまでの人生や考え方、そしてこれからを生きる若い世代へのメッセージを記したものです。
村田氏の若いころの人生は、けっして順風満帆というものではありません。彼も本書の中で特に目標の見いだせなかった学生時代、そして社会にでて味わった挫折や葛藤のなかでくじけずに耐え抜いた自身の経験を告白しています。
現在の国境なき医師団の活動家として紛争地で活躍する村田氏からは、想像もできないような過去があったという事実。
しかし、そんな長くつらい時代があったからこそ、どんな困難に遭遇しても決して折れない不屈の精神の村田氏が誕生したのだと考えると、人生において無駄なことは一切なく、いつでもやり直せるんだと再認識させられました。
そんな村田氏はついには、ハーバード大学留学まで成し遂げるだけでなく、各界からハーバードに集まった世界のトップ集団を相手にスピーチひとつで彼らを席巻してしまうほどの人間力を発揮する人物にまで登りつめました。
その成果もあってか、村田氏は世界各地の紛争地で通常では考えられないような困難なプロジェクトを数多く成功に導きました。
村田氏の言葉は、けっして気取ることなく氏のリアルな感情を単刀直入に描写しており、あたかも読み手に語りかけてくるようです。
その村田氏が日本の若い世代に向けたメッセージが本書には記されています。
そのなかでも最も大切なメッセージが
命の次に大切なことは「命の使い方」
そして『夢をもつことの重要性』
『夢を追いかける重要性』、そしてできればその夢は自分のことではなく、自分以外の誰かのためであればなお素晴らしいという、人道支援家の熱意が読者の魂を揺さぶります。
目標が定まらない人、若い世代の方にぜひ、ご一読いただきたい一冊です。
𠮷岡先生や坂本氏、村田氏のような『困っている誰かのために生きる』人間を目指してがんばりたいです。

コメント