現在、一般に販売されている太陽電池のほとんどは「シリコン系太陽電池」で、電力用太陽電池生産量のほとんどを占めています。
しかしながら、そのエネルギー変換効率(光を電気に換える割合)は14~20%程度が一般的なのだそうです。
シリコン系太陽電池は、理論上29%の変換効率が限界と言われており、これ以上の飛躍的な変換効率向上は難しくなってきています。
今後、さらに変換効率を向上させ、太陽電池の普及を加速させるためには、従来技術(シリコン系)の延長線上にはない革新的な技術開発が不可欠となっています。
その一つがバンドギャップの異なる複数の材料を積み重ねた「多接合型の化合物太陽電池」で、あらゆる波長の光をエネルギーに変換できるパネルです。
シャープが開発した化合物3接合型太陽電池では、2009年にエネルギー変換効率35.8%の当時の世界記録を樹立。
2011年には自社記録を更新する36.9%※(どちらも面積約1㎠)を達成しました。
エネルギー変換効率の高い多接合型の化合物太陽電池は、すでに人工衛星などに利用されているそうですが、一般的なソーラーパネルの100倍以上のコストがかかるそうです。
また、太陽光をレンズなどで集めてエネルギー変換効率を高める「集光型太陽光発電システム」の実用化にも取り組んでいます。
集光型は実に50%という高いエネルギー変換効率が期待できる新しい発電方式です。
そんな中、12/22の最新ニュースですが、東芝が夢のような自動車の構想を発表しました。
東芝が開発した透過型Cu2O/Siタンデム型太陽電池(上述の多接合型化合物太陽電池の一種)の発電効率は最大で30%程度まで高めることができ、車載設置面積を3.33m2 と仮定した場合、充電なしの1日の航続距離は39kmになるとしています。
EV自動車が、充電なしで毎日39km乗り放題というわけですから、もし実現したら革新的なことですよね。
開発者は「クルマを購入したら、まったく充電することなく利用できるという理想の将来に近づけることができる」と語っているそうです。
実用化なんて夢のまた夢だったソーラーカーがもうすぐ現実のものになろうとしています。
みなさん、車を購入するのはもう少し先にした方がよいかもしれませんね(笑)。

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