
総評 6/10点
コロナ直前にブームになっていた『FACTFULLNESS』ですが、コロナ騒ぎで2年たってようやく完読しました。
FACTFULLNESSとは『思い込みにとらわれず、事実に基づいて世界の現状を正しく見ること』
たしかに我々は一度教わったり信じたことをいつまでも変わらないと考えてしまうかもしれません。
著者自ら、数字の信ぴょう性にはかなり気を使っているようですので内容は確かなのだろうと思います。
国連の公表している統計などを使用していたり信用できる内容であるとは思います。
例えば森林破壊が叫ばれていますが、実際には陸地面積の14.7%(2016年時点)が自然保護区に指定されており、その数字はどんどん増加し続けているという事実は驚きました。
がしかし、他方面を見れば数字上は世界の貧困は改善してきているからと言って、いまも世界で貧困に苦しむ人がいるのは事実なのにそれを軽視するかのような論調、世界はよくなっていると断言する著者。
人は悪い方向に考えやすいという主張らしいのですが、世界中を見てきたわけでもあるまいに果たして数字だけで判断してよいのでしょうか。
さらには、地球規模の話をしているのに自分の小さな経験で判断材料にするのはどうでしょうか・・・
そういう非科学的なことをしないことが著者の訴えるところではなかったのでしょうか。
また地球温暖化について、喫緊の問題で2030年までに一定のCO2排出削減レベルに達しないと不可逆的な変化をきたしうるとされているのだが、著者はこれも疑問視しています。
確かに著者は医師であって、地球環境の専門家ではない。わからないのも無理はないし、高齢の著者(2017年に他界)にとっては未来のことは関心がなくても無理はないでしょう。
そういう事実や考え方があるという点で大変勉強にはなった1冊です。
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