今日は日本人に増えている内臓脂肪型肥満のお話です。
そのなかでも、内臓脂肪型肥満では皮下脂肪型肥満よりも糖尿病や心筋梗塞、脳梗塞を引き起こしやすいことが知られています。最近15年間あまり、脂肪細胞の研究がさかんにおこなわれ、内臓脂肪細胞から分泌される生理活性物質(アディポサイトカイン)が、糖尿病や高血圧、脂質異常を引き起こす原因物質であることがわかりました。
健康で長生きするためには、あらゆる病気の引き金となる「内臓脂肪型肥満」を早期発見・予防することがとくに重要と言えます。内臓脂肪型肥満の診断には内臓脂肪量測定が必要で、腹部CT検査がもっとも正確かつ簡便です。腹部CTで臍(へそ)の位置の断面像から内臓脂肪面積を算出し、100cm2以上を内臓脂肪の過剰蓄積と判断することが定められました(100cm2以上の場合にはそれ以下の場合より合併する疾患数が50%増加)。
ただしCT検査は一般の診療所や健診で簡単に施行できないことから、内臓脂肪面積100cm2に相当する腹囲、すなわち臍の高さで男性85cm、女性90cmをもってスクリーニング検査値と定められました(根拠となる論文→腹囲と内臓脂肪面積の相関:男性(6,191人)で相関係数r=0.82、女性(1,178人)で相関係数r=0.79、川崎ら.Arts and Science 53:1462-1466 )。
腹囲はメタボリックシンドローム判定の第一ステップであるため、できるだけ測定誤差が小さくなるように正確に測らねばなりません。測定方法は以下の方法で行います。
- 腹囲は立位でへその高さを計測します。
- 両足をそろえ、両腕は身体の横に自然に下げ、お腹に力が入らないようにします。
- 呼吸は意識せず、普通にし、呼気(吐き出した)の終わりに目盛を読み取ります。
- 巻尺が、背中や腰に水平に巻かれているかを確認します。
- 正確な計測を行うためには下着をつけないでください。
女性は男性に比べて一般的に皮下脂肪が多くなるため、女性の腹囲の基準は男性+5cmとなっています。
さあ、いかがでしたでしょうか?あなたの腹囲は基準値以下でしたか?
ちなみに私は、2022年12月時点でぎりぎり84~85㎝のボーダーラインでした。でも腹囲測定って、条件次第で(食前食後や息のタイミングなど)数㎝は簡単に変化しますので、どうしても主観性が入ってなかなか難しいですよね。管理人ももっと腹囲と体重を減らさないとアンチエイジングを語れませんので、2023年は腹囲―3㎝、体重-3㎏を目指してがんばります。
それでは、ほんじつのまとめです。
さいごまでお読みいただきありがとうございました。
臍(へそ)の位置の内臓脂肪面積が100cm2以上
または
お臍の位置のウエストサイズが男性85cm以上、女性は90cm以上
〈内臓脂肪型肥満は万病のもと、いますぐ見つけて対策を始めましょう!〉
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