
総評 10/10点
2004年の初版から18年以上も読み継がれている、すべての日本人が読むべき1冊です。
という私も本屋の店頭などで稲森氏の関連書籍を目にする機会は多かったものの、とくに興味を持つことはありませんでした。しかしある日、「数多の経営者の1人に過ぎない稲森氏の本が、これだけ世間に長期間注目されるには、何か理由があるに違いない」と、ふらっと立ち寄った本屋で手に取ったのがきっかけでした。数ページ読んでみて、これは絶対におもしろいと確認した私はすぐに購入を決めました。
で、読んだ感想はいままで私が読んだ本でトップ3に入ります。
本書の中で、稲森氏はつぎのように述べています。
「事業の原理原則は社会や人の役に立つことにある」
「成功する人というのは自分のやっていることにほれている人です・・・」
「人の上に立つ者には才覚よりも人格が問われるのです。」
「6つの精進」すなわち、①誰にも負けない努力、②謙虚にしておごらず、③反省ある日々を送る、④生きていることに感謝する、⑤善行、利他行を積む、⑥感性的な悩みをしない
「そもそも自分が生きている、生かされている。そのことに対して感謝の心を抱くこと。」
「何があっても感謝の念をもつ」
「困難があれば、成長させてくれる機会をあたえてくれてありがとうと感謝し・・・」
「感謝の心が幸福の呼び水なら、素直な心は進歩の親であるかもしれません。」
「人を惑わせる三毒(欲望、愚痴、怒り)をいかに断ち切るか」
「地道な精進なくして、名人の域に達した人はいません。」
「労働を生活の糧を得るための物質的手段とだけとらえることもまた誤りだと考えています。」
「足るを知る」・・・老子の思想
「・・・もう一度、必要以上に求めないという自然の節度を取り戻すほかはありません」
「善を為すもその益を見ざるは、草裡(そうか)の東瓜(とうり)のごとし」
「人間は運命に支配される一方で、自らの善意善行によって、運命を変えていける存在でもあるのです。」
そして巻末には、以下のように締めくくられています。
『一生懸命働くこと、感謝の心を忘れないこと、善き思い、正しい行いに努めること、素直な反省心でいつも自分を律すること、日々の暮らしの中で心を磨き、人格を高め続けること。すなわち、そのような当たり前のことを一生懸命行っていくことに、まさに生きる意義があるし、それ以外に、人間としての「生き方」はないように思います。』
①人を動かす D・カーネギー
②最後の講義 人のために生きることは自分のために生きること 吉岡秀人
③生き方 人間として一番大切なこと 稲森和夫
です(2023年2月7日時点で)。
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