手術は4つの基本的作業の組み合わせで構成されます。
どんなに複雑で長時間の手術も4つの作業の組み合わせで成り立っています。
その基本作業とは
- 剥離(はがすこと)
- 切離(きること)
- 結紮(しばること)
- 縫合(ぬうこと)
の4つです。たったこれだけです。
「剥離」とは、はがすことです。人間の体の中は重要臓器がぎゅうぎゅう詰めにされていて、隣同士くっついていたり、覆われていたりするので、必要な部分だけをむき出しの状態にしなければなりません。その作業を剥離といい、手術の最初の工程で必要な作業です。
「切離」とは、文字通り切ることです。
「結紮」とはしばることです。通常、血管などをしばって血が出ないようにしてから「切離」することが多いです。
「縫合」とはぬいあわせることです。裁縫と同じです。
わかりやすくするために消化管の手術を「水道管工事」にたとえてみましょう。消化管も結局のところ、口から肛門までを1本のパイプがつながっているだけにすぎない単純構造なので、水道管工事や電気配線工事と似たようなものです(だと思います)。
水道管の水漏れするところ(手術で言うならば大腸がんのできたところ)を交換する(摘出する)工事(手術)を想定してみましょう。
①水道管工事ではまず、交換する水道管が埋まっている地面を掘って水道管に到達します。
これが手術の「剥離」操作に相当します。
②傷んだ水道管を切り離しますよね(見たことはないので実際は多少違うかもしれませんが)。
このとき、ねじなど留め具があれば水道管を外すために処理が必要だと思います。
この操作が「結紮」です。そして、水道管を取り出す操作が手術で腫瘍の「切除」です。
③さいごに新しい水道管に交換して再び機能するようにつなげる「縫合」という操作になります。
どうですか?そう考えると手術って単純作業の繰り返しですよね。
1つ1つの作業を丁寧に行うことが結果的に完成度の高い上手な手術と言えるのです。
ちなみに平均的な手術時間は
胃癌で3-4時間
大腸がんで3-5時間
虫垂炎、鼠経ヘルニアで1時間 です。
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